製品の出来栄えが以前と違って格段に良くなっていますし、手間もかからず助かっています。
- 会社名
- 本間製パン株式会社 伊藤満様
- 住所
- 〒485-0051 愛知県小牧市下小針中島1-1
- TEL
- 0568-77-1234
製造製品
- 業務用食パン(スーパー食パン/イギリス食パン 他)
- 業務用小物(スペシャルバターロール/ごまドッグ 他)
- 量販用食パン(レストラン食パン/抹茶食パン/ゴマ食パン 他)
- 丸太ブレッド(プレーン/メープル)
- 長久手カレーパン
- メロンパン(抹茶/フランボワーズ/チョコチップ)
- クリームチーズデニッシュ
- 栗のデニッシュ
オシキリの導入機械
- PGH12B ベルトドライブプルーファ
- DMX3/6 サーボ分割機 Xシリーズ
- RV 筒型丸め機
- MKS ストレートモルダ
- MS ストレートモルダ
会社の経歴をお願いします。
創業者の本間勝蔵のはじめたベーカリの食パンが人気となり、当時増え始めた喫茶店やレストランのオーナさんが 直接お店に買いに来られるようになったことから業務用パンの製造が始まったようです。
お客様の注文に答えるために昭和32年に西区に工場を設立して本格的に業務用パンの製造が始まり、 本間製パンの創業となりました。
どのように販売を広げられてきたのですか?
愛知県は全国有数の喫茶店王国です。始めはケーキを出すお店が多かったのですが、 やがてモーニングサービスなどでパンを出すようになり、 ケーキを卸していた業者さんが私どものパンを取り扱ってくれるようになりました。 これが代理店販売の始まりです。現在も日常のデリバリは代理店さんにお願いしています。
直売店の新商品の開発はどのようにしているのですか?
直売店は4店舗ありますが、各店舗で地域にあった商品を販売しています。 販売しているパンは、あんぱんやメロンパンなどの基本となる商品以外は 従業員が自由な発想で考えたものです。 そこで働く従業員としては自分たちの意見を取り入れた商品を店頭に並べるということで、 やりがいを感じてくれていると思います。 長久手店のカレーパンは、店に並ぶとすぐに売り切れるほどの人気商品です。 テレビでも2度紹介されました。
一日の生産量はどのくらいですか?
今は一日あたり食パン3斤棒にしますと1万から1万5千くらいですね。
パン作りでのこだわりを教えてください。
各製粉メーカの粉にもいろいろな特徴があります。当社では各製粉メーカの良い粉をチョイスして、 私どもでブレンドして、製品ごとに特徴が出せるように配合をしています。 非常にいろいろな種類の粉が入荷されますので、熟成させていい味が出るように工程管理もきちんと行っています。
ISO9001を取得されていますが、ISOの取り組みをされていかがですか?
今までは製造工程の仕込み、整形、焼成、包装というそれぞれの部門で個別に動いていたんですが、 内部監査を通して、部門内はもちろん部門間でも話し合いの場が増えて、コミュニケーションが活発になりました。 今まで以上に連絡が緊密に取れるようになりました。
衛生管理など商品の安全性への取り組みについて教えてください。
おいしいものを作ればいいというだけでなくて、安心安全な商品を作るという意識は社内全体にあります。 社外へはもちろん、工程内でもクレームを出さないようにしています。 以前は製造工程でおかしな商品が出ても処分していただけですが、 今は全部記録して、どういうものが出たかというところまで管理するようになりました。 皆のクレームに対する意識も上がっているのを感じます。
ベルトドライブプルーファ(PGH12B)について、使われた感想を聞かせてください。
新しいベルトドライブプルーファに変わる以前は、ほんのわずかな防ぎようのない点のようなパンの色の違いを気にされるお客様がいて、 問題解決に苦慮しておりました。 新しいベルトドライブプルーファに替えて2ヶ月近くになりますがそれがなくなりました
掃除面では、これまで毎日、終わってから作業員2人が残って機械を回しながら時間をかけて掃除をしていました。 新しい機械は、バスケットを自動清掃してくれるので、今はスイッチをポンと入れたらそのまま帰っています。 掃除が終わったら自動的に機械が止まるので、本当に手間がかからず助かっています。
オシキリの機械で、以前使っていた機械との違いはありますか?
かなり違いを感じています。 製品の出来栄えが以前と違って格段に良くなっていますね。 新しい機械を入れる前に生地を傷めないというお話があったんですが、その通りボリュームは出るし本当にいい製品になりました。 逆に同じ生地の重量でも膨らんでしまうので、最初の試運転の時にどうしようかというくらいでした。
最後に、今後の抱負を教えてください。
会社の中を見回しますと20代の若い人たちが増えてきたのを感じます。 そういう若い従業員が安心して働けるような職場にしていきたいと思っています。 企業もお店も永く存続するためには地域の方、実際に商品を買っていただいている方に 必要とされる企業になっていくことが一番重要だと思っています。 伝統を守りながらも新しい分野にもチャレンジをしていきたいと思っております。 職人がいいと思って作った新しい商品が意外と売れないことがあるんですよ。 それはお客様のニーズと合っていないからなんですね。 ですから、これからも地域の皆さんが求めている、喜んでいただけるいい商品を作っていきたいと思います。